2007-04-07

蓮花寺&詩仙堂 with すぎさん

首と肩がね、さすがに全方位動くようにはなったんですが、ごっつう凝ってまして、もう鉄板みたいになってまして、しかも、この数週間、ずーっとそんな状態なのですよ。。。。
きっとそのせいだと思うんですが、非っ常ーに、疲れる。疲労蓄積度がね、普段の倍以上で、夜、寝ないと全然ダメ。
なので、夜中にmixiチャット出来るような状態でもなく、日記書くだけでヒーヒー言ってます。いや~、体力低下って、人生最大のピンチかも、です。それでもまだ、病院にも整体にも行ってないんですけどね(笑)

さて、昨日の続き。

すぎさん関西遠征の2日目は、オレと相方さんで、京都をご案内。
といっても、なんのことはない、いつも京都神社仏閣巡りスタンプラリーに、お付き合いいただいただけのことなのですがね(笑)

どこ行こうかな、と、じつは当日の朝まで決めてませんでした。
すぎさんは学生時代を京都は深草で過ごされ、京都はまるっきり初めてってわけでもないんですが、でも、訪れるのはかなりかなり久しぶりだとのこと。
だから、
清水寺だ南禅寺だ金閣寺だの、初心者向けコースはきっとご経験されているだろうし、かといってあんまりマニアックなところにお連れしても、東京に帰られてからお友だちにどこ行ったの?と訊かれて、そんなとこ知らない、ってなってもなんなので…、なんてことを考えていたら、でんでん決まらないでやんの。

ほいでですな、熟慮も思案もして、当日の朝、京都に向かう電車のなかで決めたのが、蓮華寺→恵文社→詩仙堂→時間があれば東福寺、ってコース。

蓮華寺は、じつは超マニアックなスポットなのですが、おかげで参拝者が少なくて静かだし、じつはお庭がかなりいいのですよ。仏像は奈良に軍配が上がりますが、京都といえば庭ですから。
恵文社は、今、京都でも1、2を争うオシャレ・スポット。セレクト本屋さん&生活雑貨屋さんで、相方さんの作品も置いているお店ですから、ここがいいかな、と。
で、恵文社まで来ると、近くには詩仙堂があります。詩仙堂は、近年、参拝客が急増しているお寺さんだけにうるさいくらいに賑わっているはずですが、4度目5度目くらいの京都でやっと訪れるくらいの位置付けにあるお寺さんですから、すぎさんにはちょうど喜んでいただけるくらいのマニアック度かと。

そんなこんなで、まずは蓮華寺から。
あ、そのまえに、相方さん、やっぱりの二度寝で遅刻(笑)
朝、電話で起こしてあげたのに、それからまた寝てやがるの。。。
罰として、今度、ブタ鼻にして道に立たせますから(笑)

しかし、お天気が定まりませんな。
花冷えで寒いとはいえ、ムチャクチャ寒いわけでもなく、でも、朝、すぎさんと合流したころには雨が降って、蓮華寺に着いたころには、またまたいい天気で。。。わけがわかりません。



蓮華寺は、京都の上のほう、上高野にあります。
鴨川を上っていくと枝分かれして高野川になるのですが、その高野川の上流なので、上高野。
交通の便も悪いし、他になにかがある場所でもないので、いつ行っても空いてるんですよね。そこが、よろし。
途中、鴨川沿いを走るんですが、ずーっと桜並木。もうね、延々と桜並木ですから。
で、若狭街道、別名鯖街道に入るあたりの桜並木がじつはかなり豪快で穴場だと聞いていたんですが、さすがにそのあたりではまだ桜は咲いてないでやんの(笑) 鴨川の桜も上のほうまで行きますと、まだ蕾が綻んですらいません。やっぱ、北山通りを越えると、気温が違うのね。

蓮華寺の入口自体は、街道に面したところにあるんですが、街道から脇に細い小径を入っていったところに山門があるので、ちょっと油断していると見逃しちゃうような、隠れ家的なお寺さんです。
そう、お寺さんというよりも、隠れ家のような、数奇者の別荘ってかんじなんですよ。

浄土教系の古寺なので、禅寺のような肩肘張ったところがなくて、どこか、気を許せるお寺さんなんです。
蓮華寺という名称も、浄土=蓮の花が咲き誇る場所から名付けられているんだと思います。
手入れもなされているし、端正でもあります。でも、肩肘張ってない。どこか、可憐なんですね。

石川丈山作庭の庭がこれまたよろしくて、小ぶりの池泉回遊式なんですが、池の周り、ほぼ全面に、苔。オレの大好きな、苔の絨毯です。
今は、薮椿がキレイですね。苔の絨毯に、薮椿が一輪一輪、花を落としています。この、紅とモスグリーンのコントラストったら、ないですよ。

なんといいますかね、こじんまりしていて、参拝客が少なくて静かで、適当な広さの庭があって、その庭は季節の草花が咲き誇る具象の庭で、苔がたくさんあって、縁側で昼寝が出来る…、はっきりいって、オレがお寺さんに求める要素がこれだけ揃っているお寺さんは、滅多にありません。京都で、一番好きなお寺さんですわ。これでちゃんとした仏像があればいうことなしなんですが、まあ、そこはほら、仏像は奈良、庭は京都ですから。

すぎさんと相方さん、本堂の奥のベスト・ポジションに座って、じーっと庭を眺めてましたね。
オレは、苔の絨毯に落ちる薮椿を、ぼんやりと眺めてました。

チャボさんの歌、なんとなく口ずさんでました。

今日はすごくいい天気
女の子がフルーツをむいてる
吹きぬける風はカラフルで
愚痴の破片<かけら>もこぼれない
友達が届けてくれた
甘いお菓子をほおばってる
タバコの煙の向こうで
隣の奥さん何かつぶしてる

なんてかんじ。。。。

東京から京都に来て、蓮華寺に行った!なんて言っても、誰にも自慢は出来ないんですが、でも、すぎさんには、このお寺さんを案内したかったんですよね。
お寺さんって、こんなにもホッコリ出来る場所なんですよ、ってね。


さて次は、恵文社

ここはですねえ、じつはあんまり好きじゃないんですけどね(笑)
いや、行ったことないんですけどね(笑) でも、ほら、あっちこっちの雑誌に載ってるからさ。
ま、本屋さんのセレクトショップです。ガケ書房と並んで、京都で1晩人気の本屋さんですな。建物そのものがレトロな雰囲気を漂わせていて、まあ、いいかんじではあるんですけどね。
ただ、本はね、セレクトされてしまうと、オレみたいなヘビーな本読みにはまったくもってもの足らんのですよ。やっぱ、紀伊国屋、ジュンク堂あたりのなんでもある大型本屋さんを徘徊してるほうが、オレは好きなのです。。。
といっても、すぎさんは、なにもオレみたいなヘビーな本読みでもないでしょうし、こういうセレクトショップは、いいのかもしれません。セレクトしてある本自体は、悪くないですしね。
あ、そうそう、オレが編集した雑誌なんかも置いてあったので、それをちょっと自慢したりもして(笑)

んで、この本屋さんには、生活雑貨のコーナーも併設されていて、じつはそこには相方さんの作品が売られているのですが、コースターは完売御礼の売り切れ、ルームシューズは今は店頭に並べていないということで、なんのことはない、相方さんの作品は一個も店頭に並んでいないのでした。相方さん、すぎさんに自慢出来ずに残念でしたな(笑)

そのあと、お昼ゴハンにしたのかな。
恵文社のすぐ近くにあるカフェ、ツバメ食堂とかいう名前やったよーな。。。
なんかね、恵文社で本を買って、ツバメ食堂でランチして…、ってのがオサレらしいです(笑)
でも、まーったくどうでもいいカフェでしたわ。
切り干し大根に、ミートボール…、普通に家で食べてるやん! んなもん、ありがたがって食べてる連中の気が知れませんが、結構、席は埋まってましたな(笑)
すぎさん、優しいからニコニコしながら食べてはりましたが、オレは、腹のなかで、バッテンマーク10個くらい並べてました。。

んで、早々にここを引き上げて、次は、詩仙堂
しかし、今回の日記も長いですな(笑)
ペース、上げます!




ここ数年、詩仙堂は、ちょっとマニアックな京都旅行者のあいだでは、ナンバーワンではないでしょうかね。
来るたんびに、境内が人で賑わってます。
今回も、観光バスが到着したこともあって、これがまあ、結構な賑わいで。
むかしはね、ひっそりしてたんですけどね。
司馬遼太郎が、新聞記者時代に京都を担当していた際、よくここに来て昼寝をしていたという、なかなか風流なお寺さんではあるんですけどね。

江戸の名作庭家、石川丈山が造営し、90歳で没するまでここに住んでました。
永平寺の末寺なので曹洞宗の禅寺なのですが、それにしては風流ですわ。
その名のとおり、中国の漢晋唐宋の詩歌36人の肖像を狩野探幽に描かせ、図上にそれ等各詩人の詩を丈山自ら書いて四方の壁に掲げた詩仙の間を中心としていることから、詩仙堂と呼ばれているんですけどね。この肖像画が36枚、天井に飾られているだけで、ずいぶんと風流な趣を醸し出してます。

山の斜面にへばりつくようにして境内が設けられておりましてね、この詩仙の間から斜面を下に向かって庭が広がってます。
丸く刈り込まれたサツキがキレイでしてね。一幅の絵を眺めているような気分になります。5月の中旬くらいに訪れると、サツキがピンクの花をたくさん咲かせてキレイなんですが、花のついていないこの時期でも、白砂川に鮮やかなサツキの緑が浮かび上がって、なかなかの見応えですわ。

端正な庭でしてね、すぎさんがこの庭を歩いていると、結構、マッチしてます。
オレの相方さんは、サツキを触りまくって遊んでる小学生みたいでしたけどね(笑)

そうそう、すぎさんと相方さんと並んで写真を何枚か撮ったんですが、身長差がかなりかなりある2人が並ぶと、小学生と引率の先生みたいな図で(笑) めっちゃオモロくて、公開出来ないのが残念でなりません(笑)

まあ、参拝客もたくさんいて、ゆっくりしても仕方がないので、早々に退散。
こっからオレの予定では東福寺に行くことになっていたんですが、そこまでの時間もすでになく、なんや知らんのですが、いつの間にやら、すぎさんと相方さんのあいだで、今宮神社のあぶり餅を食べることになっていましてですな、そのまま一路、今宮神社へ。

市中を京都駅から洛北、そのまま南下して一乗寺、そっから西へ横断して紫野へ行くわけですから、京都市中を縦横無尽に走りまわっております(笑)

で、今宮神社へ行ったわけですが、なーんと、あぶり餅は定休日(笑) 定休日なんかあったんや…。

じゃ、しゃーない。今度は、そっから西陣へ車を走らせて、さらさ西陣へ。

夜は、すぎさん、憂歌団の木村くん&RCのチャボさんのライブに参戦ですから、その時間まで、ここでお茶
することに。。。
さらさ西陣は、銭湯やった建物を改装してカフェにしたお店。江戸時代の銭湯か!といいたくなるような外観で、なかに入れば、タイル張りの壁が目を引く、いいかんじのカフェです。天井、高いしね。
なんかね、東京あたりから京都カフェツアーにやって来る集団がたくさんいるんですけど、この店は、必ずコースに入ってますね。
フード系がもひとつなんで、あんまり行かんのですが、お茶だけやったら、全然問題なしですわ。
もっとも、すぎさん&相方さんの婦女子さんコンビは、きっちりスイーツを注文してましたけれども(笑)

ここで1時間、2時間、ウダウダと喋りながら、盛り上がってました。
なんの話をしたんやっけな?
いや、よく考えたら、婦女子さんコンビで盛り上がっていて、オレは会話に入れてもらってなかったような…(笑)
でもね、えーんです、それで。
相方さんが、年上の素敵なおねーさんといーっぱい仲良しになって、賢くなってくれたら、それでいいんですわ(笑)

とまあ、こんなかんじ。
このあと、すぎさんは、ライブ参戦のために磔磔へ。
ライブ後に再び合流して、モツ三昧やったんですが、そっからの記述は、相方さんが担当するそうです(笑)

それにしても長いな(笑)
長いうえに、時系列で出来事追っかけるだけで終わってしまったよ。。。
とんでもない日記です、すぎさん、ゴメン!(笑)
ところで、すぎさんには楽しんでいただけたのでしょうかね? 肝心なこと、わからんようになってるわ(笑)

本日は憂歌団の木村クンしかないでしょう。
木村クン、かっこいい☆
すぎさん、オレもこのライブに行きたかったですよ。。。。

すぎさん、これはライブでやってた? 加山雄三の『君といつまでも』